人工透析を担う看護師の仕事内容

人工透析クリニックや病院の人工透析室で働く看護師の仕事は、人工透析の機械の準備や管理、人工透析を受ける患者への人工透析の実施、体調管理などが挙げられています。
人工透析は患者の体内の血液をろ過する腎臓の役割を担う機械であり、常に不備がないか確認しておかなければなりません。そのため人工透析を始める前に機械のチェックを行い、問題がないか確認するのは、看護師の重要な仕事です。
患者が来院したら、すぐに人工透析を行うというわけではありません。施行前のバイタルチェックや体重のチェックを行い、治療を受けられる状態かどうかを確認することも大事です。

実は人工透析は常に同じように動かすのではなく、患者の体重や体調を踏まえてどのように施行するのか決める必要があります。そのため来院した患者の体調管理は非常に重要な仕事で、人工透析を終えた後も同じようにバイタルチェックや体重チェックを行い、調子が悪くなっていないかどうか観察します。
ちなみに人工透析を行う際に血管に針を刺す作業も看護師が行う仕事で、看護師一人につき一日あたり30人から40人ほどの対応を行っていくことになります。

人工透析を行っている最中に医師が巡回に回ることがあるため、必要に応じて患者のことを報告したり、指示を仰いだりといった仕事もあります。特に患者の体調が急変した場合はすぐに医師を呼んで対応しなければならないため、全体的に緊張感のある仕事内容といえます。