人工透析センターへの転職に関する情報

人工透析センターに勤務する看護師は、患者のバイタルチェックから健康管理までを行い、透析機械を操作して血液浄化する一連の動作を担います。透析に関する専門知識が求められる職場なので、透析治療のスペシャリストが取得する透析技能検定試験に合格しておくと、転職の際に大きなアピールになるでしょう。

透析技能検定試験2級を受験する場合、看護師であれば透析業務に1年以上従事していることが前提です。
透析センターで働いたことがない場合は、従事しながら資格取得を目指すとスキルアップになります。専門性の高い業務を日々こなすため、透析看護が未経験の場合は大変な面もありますが、一定期間経験すれば勉強の目的がつきやすくなるなど、資格を取得しやすい環境が整っています。

デメリットは、患者と密なコミュニケーションが必要になる点や、医師のほか臨床工学士などのスタッフと距離が近い点です。職場の雰囲気に左右はされますが、人間関係の構築が苦手な場合、プレッシャーを感じやすいでしょう。
加えて、専門知識を学べる一方で人工透析センター以外で使える知識はあまりないため、将来的に他業務へ転職したいと考えている場合には不向きかもしれません。

透析センターにいる看護師の平均年収は440万円程度と、日勤のみの職場が多いため夜勤が多い病棟看護師よりも比較的低い水準です。しかし、日勤のみ勤務する他業務の看護師よりも高い水準となっており、入院透析を担当する場合、600万円程度の年収になるケースもあります。