看護師に求められる人工透析患者への対応

人工透析を担う看護師は、患者の体重を測り除水計算を立てた後、透析の準備や穿刺、抜針や止血といった作業を行います。また、透析中の患者は体調が変動しやすいため、気分が悪くなった人がいないか、血圧低下がみられないかなど観察することも大切です。
透析中は人それぞれ治療時間が異なりますが、4時間程横になっていなければならないため、安楽に過ごせるように工夫する必要があります。そのため、透析中の時間を利用し、患者のフットチェックを行ったりコミュニケーションをとったりして心のケアをしていきます。

透析は余分な水分や塩分などの老廃物を代行する治療法であり、腎移植などをしない限り永久的に通い続けなければなりません。透析看護師がその気持ちをくみ取り寄り添うことで、患者は安心して透析人生を送ることができます。
その他健康管理や生活指導などを行い、患者に日常生活を過ごす上で必要な知識を理解してもらい、制限を厳守してもらうことで、悪化を防ぎ次の治療につなげることが大事です。

このように、人工透析を行う患者と看護師は、一対一で関わる場面が多々あります。そのため、患者と話すことが好きな人や、人工透析に興味がある人は向いているかもしれません。
人工透析はより専門的な知識や技術が必要になるので、もっと知識を増やしたいという向上心がある人にもおすすめです。
また、単調作業を淡々とこなせる人も挙げられます。透析が始まれば時間や仕事の流れが決まっているので、急変があれば臨機応変に対応し、時間どおりに業務をきちんとこなす意識のある人が向いているといえます。